筆者の紹介:南野 風
風立ちぬ〜。今は秋♪ 今年もやってきました。いつのまにか来て、いつのまにか去っていく秋が。
食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋・・・。あなたの秋は何でしょうか?
カレンダーの上では、連休がすごくたくさんありそうに見えますが、 小生の使っているカレンダーにはなぜか連休がありません!(何でだろう・・・。)
そんなわけで、今年も「仕事の秋」になりそうな気が・・・。(あ゛〜っ)
・・・少しはダイエット効果があるといいのですが。

いきなりですが、この秋はビッグニュースが目白押しですね――。
→その1【ディープインパクトが史上6頭目の3冠達成!】
無敗での3冠達成は、1984(昭和59)年のシンボリルドルフ以来、21年ぶり史上2頭目の快挙で、 次走はジャパンカップか有馬記念の予定です。

→その2【千葉ロッテマリーンズが31年ぶりの日本一に!】
レギュラーシーズンでは2位に終わったものの、プレーオフでは阪神タイガーズに4連勝!見事 に31年ぶりの日本一に輝きました。

21年ぶりに、31年ぶりかよ・・・。
今年の秋のキーワードは、たぶん「○年ぶり・・・」と修飾されるできごとが多いのでは・・・とうかがわせますね。
それもかなり長いブランクを経ての実現があるのではないでしょうか。

●里山風景

窓を開けると、穏やかな日差しが降り注ぎ、少し肌寒い風が吹きぬける秋の気配。
晴れた日には、まだ常緑樹の緑が鮮やかに感じられるものの、平地でも確実に葉が色づき始めているのがわかります。 そんな秋の日に一人、ふと誰もいないような里山の原風景の中を、のんびり歩いてみるのもいいな―と。

子供の頃を過ごした田舎の森を思い出しながら、取材をした「船橋県民の森」(拙稿74話参照
その先に位置する船橋市鈴身町には、今尚懐かしい田園風景の中、里山の自然が息づいていると聞き、さっそく出かけてみることにしました・・・。
歩いていくにはまったく地理不安内の場所で、不安も大きいのですが楽しみも大きいというちょっとワクワクした心持ちですね。 (ちゃんとお弁当も用紙したのですが、飲み物を忘れるという初歩的なミスのため途中で思い切りへこんでしまいました・・・。)

◆目次◆
1、「船橋市鈴身町」って、どんなところ・・・?
2、「鈴身町」、里山の原風景の中で・・。
3、「里山」の自然の中で歩く!
4、歩いて、そして・・。

1、「船橋市鈴身町」って、どんなところ・・・?

船橋市は、東西13.86Km、南北14.95Kmで面積は、85.64Ku。
鈴身町は、その東端にあたり、東経140°05′35″北緯35°46′51″に位置している。
(なんてマニアックな紹介!)

中学校の地理の授業で、国土の東西南北の端とか覚えさせられた記憶とかありませんか?
ちなみに船橋市の西端は本中山7丁目、南端は高瀬町、北端は小室町にあたります。

データなどの数字で紹介するより、歴史的背景をたどって説明した方が興味をそそられるかも知れません。

旧富富村は、小室・小野田(このだ)・車方(くるまがた)・鈴身の北地域、大穴、楠が山・金堀・古和釜・坪井の南地域、 さらに八木が谷・大神保・神保の西地域に大別されます。
かつてこの地方を治めていた豪族、千葉氏の勢力下では中山法華経寺に奇進され、江戸時代には幕府直轄地や旗本の知行地となり、 村人は将軍の鹿狩場や御鷹場の使役に駆り出されてきたという歴史があります。
旧豊富村は1889(明治22)年、これら12村に金堀台を加えて誕生した新村で、豊かで富む村へとの願いが村名になり、現在の「豊富町」はこれを受け継いでいます。

豊富村詩によれば、行々林(おどろばやし)から車方、小野田を経て小室に至る部落と部落の間はまったく道路がなく田の畔道 を行き来していたそうです。1953(昭和28)年に県費でやっと農道が完成したとあるように、産業文化の面では他地域に比べ、 著しく遅れをとっていたことが記されています。
この「行々林(おどろばやし)」は草木がよく茂った所で、行けども行けども林が続き、「これは驚いた」という意味が地名に なったということですが、難読地名であったので、1955(昭和30)年豊富村の船橋市合併を機に「鈴身町」に改称されました。
この鈴身の地名は、「行々林」の鎮守・鈴身神社、付近を流れる鈴身川に囲んだもので、現在ではバス停にその地名を留めるのみとなっています。

2、「鈴身町」、里山の原風景の中で・・・。

ところで、5月18日は県が定めた「里山の日」というのをご存知でしょうか? 昔からの森林や谷津田が織りやす里山の風景は、郷愁を思い起させ、日本人の心を癒す心の原点でした。
人と自然の営みが調和して、動植物などさまざまな生物を住まわせる「里山」。しかし、時代の要請や生活様式 の変化で手付かずの森が増え、その存在意義は次第に失われつつあります。
その恩恵の中に生き、確かに人と自然が共生していた時代があったことは、そう昔のことではありません。

豊富町から鈴身町にかけての一帯には、約5000uの森林が広がっており、今でもこうした時代の名残を感じること ができる貴重な土地柄です。
現地を実際に歩いているとわかりますが、小規模な森林区域もあり、実際にはもっと広いかもしれません。

出かけたのは10月初旬の秋の日差し穏やかな日。時折の風は冷たく感じられるものの、風になびくススキの穗が、 収穫を終えた田の背景に風情のあるロケーションを演出しています。この光景は、思い出のワンシーンを見るような、 どこか懐かしい光につつまれているようでした。

鈴身町の里山一帯には、田んぼだけではなく、斜面もあれば川もありというように、自然がそのままの かたちで残っている部分と、人の手で整備された部分が調和して、そこに住む人や訪れる人、飛来する鳥たちをも癒して くれる懐の温もりのようなものがあるんですね―。

3、里山の自然の中を歩く!

起点はどこからスタートしてもいいと思いますが、バス(新京成三咲駅→小室行き)を利用して東京学館のバス停で下車 するとあとの行程がもっとも効率がいいと思われます。

さて、東京学館バス停で下車したら、ハイテクパークの看板を左側に見て、高才川源流を目指します。(途中で左折します ので、要注意です。直進した場合、「鈴身第一調整池」には近道になりますが、高才川減流からは遠ざかることに なります。)

バス停から約800mくらいで高才川源流に到着します。源流は、湿地帯になっていて、奥の方には水神様が奉られています。 聞けば、以前は湿地帯の植物がいろいろ見られたそうです。
 

このまま道なりに進むと途中分岐があり、小さな標識に右「車方」、左「小野田」と記されています。 途中の木陰に道祖神が奉られており、徒歩で旅をしていた古の息吹くにふれることができます。

梨香園の前を通り、梨畑を抜けて「法井時(ほうせいじ)」へ。
その横の車道(豊富白井線)に出て、右折すると目の前には水田が広がり、懐かしい光景が展開する里山風景となっています。
(高才川源流からここまで約1キロ弱でしょうか・・・。)

しばらく行くと、右手の小高い丘に「高才川緑地公園」があります。
ここは高台にある見晴らしのより公園で、お弁当を食しながら清々しい?望を楽しむことができます。 (ここは夕日のスポットとしてオススメできる場所なので、そのスジの方はぜひチェックしておいて下さい。)
公園の周辺もきれいに整備されているので、お弁当のひと時に散策してみるのもいいかもしれませんね。
●高才川緑地公園

ここは、休日にもかかわらず本当に人手が少なく穴場中の“穴場”と言えます!
人によっては、何もないと言われるかも知れませんが、広い敷地ときれいな空気と眺めがありますから、それだけで 十分ではないでしょうか。

ここで一休みしたあとは、鈴身第一調整池」の周辺を散策してみることにしました。
柵の中は立入禁止で、野鳥保護区になっていました。鳥たちが羽を休め、のんびりくつろいでいましたが、 こうした光景を眺めていると、この場所だけ時間の流れがゆったりと感じられますから不思議です。


鈴身川に沿って上流まで散歩します。
高才川緑池公園から鈴身川上流までは、1400m〜1500mくらいあると思います。田園風景の中 を時々立ち止まりながら、いろいろな出会いと発見を楽しんでほしいですね。
バッタやカマキリの卵などの発見があったり、道端にはノボロギクが花を咲かせていたり・・・。
初夏に白い花を咲かせる「イヌヌマトラノオ」の群生にも気づくかも知れません。

帰途は、ここから三叉路を左折し、左右に水田を眺めながらゆるやかな坂道を上ると、左手には「豊富の森」が見えてきます。
その右側に位置するのが、「セコメディック病院」で、ここから新京成バス「北習志野駅行き」と「三咲駅行き」が出ています。


4、歩いて、そして・・・。

正直に言うととても疲れました。
でも、それに見合うだけの体験があったと思います。
行程はそれほど困難な道程ではありませんが、時々迷って引き返すような場面もあり、初めて一人で訪れるのはキツイかも知れません。
きっちりと時間を決めず、むしろ余裕を持って、ゆっくりと散歩を楽しむ・・・ぐらいのスタンスで歩いてみたらいいんじゃないかと思います。

また、周辺に自動販売機が少ない(東京学館の近くなど2、3ヶ所ほどありますが、高才川緑地公園の敷地内にはまぅったくありません)ので 、水筒(飲料水)は必携と言えるでしょう。
あと、ぜひ携行しておきたいのが双眼鏡ですね。
「鈴身第一調整池」だけでなく、鈴身川沿いなどでも、野鳥を観察する機会が多いのであると便利な一品です。
半日かけて歩いてみましたが、おそらく四季を通じてそれぞれの景観が楽しめるのでと思いました。今度はぜひ春先に訪れてみようと思います。

【「高才緑地公園」】ガイド
所在地〒274−0051 千葉県船橋市車方町227-1
電話047−435−3051(財団法人船橋市公園協会)
開園時間終日
休園日年中無休
駐車場
入場料無料

取材後記 ─ 私の里山原景。

田園風景を眺めていると、つかのま優しい気持ちになれるような気がしませんか。
暗くなるまで夢中になって遊んでいた子供の頃、自由に野山を駆け巡っていた頃が、懐かしく思い出されませんか・・・。
自然の親しみ、動植物とふれあいながら過ごした日々は貴重な経験として、今でも心の心象風景として強く刻まれているのがわかります。
あの頃の時間と場所は、もうどこにもありませんが、こうして育まれた経験は何にも代えがたい財産として生涯忘れることはないのだと思います。

暮らしが便利で豊かになってきた反面、今度は、それまで失われてきた自然や環境を見直し、次世代につないでいかなければいけません。
生きることの営みは、時代の変化に対応しながら、連綿と受け継がれてきた心の継承でもあります。

日頃、そんな心の余裕もありませんが、こうして公園のベンチに腰を下ろしていろいろなことを思い巡らせていると、 さまざまなことを考えるようになってきました・・・。
歳でしょうか・・・。

おっと!
第132回天皇賞(秋)は、14番人気の牝馬へヴンリーロマンスが快勝しましたが、牝馬の秋の天皇賞制覇は1997(平成9)年のエアグルーヴ以来8年ぶりということです。
降、天皇が観戦するのは初めてのことで、「天覧レース」となると、何と明治天皇以来!となるんですよね〜。
う〜ん、やっぱりキーワードは「○年ぶり」だったね・・・。



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