千葉県四方山話「第9話 夏の夜空・ためになる理科の話」

7月7日は、そう七夕ですね──。(何を今ごろ…などと思わないでやってくださいね)

七夕といえば、みなさんは何を思い浮かべますか? 私はやっぱり「天の川」です! この「天の川」も、今では昔ほどはっきり見えなくなって、改めて夜空を仰いで見ると何だか淋しくなっちゃいます…。そんなわけで、今回のテーマは「夏の夜空・ためになる理科の話」に加え、私の回想でつづってみようと思います。たまにはこんな話もいいかな…と。夏休み、子どもたちにさりげなく教えてあげてください。そんなお父さん、お母さんにおススメの内容です!

風のひとりごと

でも私、7月7日は、仕事だったんですよね──。たとえ日曜日であろうと、関係ないもんね。そんなわけで、すっかりリズムがヘンになってしまいました。「ただでさえヘンなのにこれ以上ヘンになってどうするの…。」ウチの家内のことばです…。

田舎では、私が小学校の低学年ぐらいまで、きれいな星空の記憶をはっきりと覚えているんですが、今はそんな星空も見にくくなりました…。もちろん船橋からでも星は見えるけど、子どもの頃見た、星空とはどこか違うような気がします…。

今まで見た星空の中では…そう長野県の志賀高原で見た夜空が最高でしたね──。もちろんこれ以上のロケーションもたくさんあると思いますが、私の中では、何度も訪れて実際に見ている長野県が一番、と勝手に思ったりしています。
「降り注ぐような星空」だとか「満天の星」とかいった形容は、今ではプラネタリウムでしか体感できない世界になりつつあるような気がしますが、もし自然の中で実際に雄大な星空を見ることができるならば、その経験はすごく貴重なものだと思います。
でもって、そんなときは草の上に仰向けになって、夜空を眺めてみましょう。吸い込まれそうな感じって何となくわかるでしょ?

今年の夏、信州方面や東北や伊豆などの高原に旅行を計画している人は、ぜひ意識して星空を眺めてみてくださいね!

役に立つ理科!その1

「夏の大三角」ということばを聞いたことがあるかい?

夏の夜空に見られる天の川は、南から北にかけて流れていくような印象があります。ちょうど、南のいて座のあたりがもっとも濃くなっているのがわかるでしょうか。

その川の流れが東の空の高いところにさしかかるあたりに、ひときわ明るく、わし座のアルタイル、白鳥座のデネブ、こと座のべガが輝いています。いずれも夏を代表する星座と一等星でこの三つの一等星を互いに結んでできる三角形を「夏の大三角」といいます。

特に、天の川をはさんで位置するように見えるアルタイル(彦星)とべガ(織姫星)は、七夕の伝説でもよく知られていますよね。

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でもって、地元・習志野台中央ショッピング街の「七夕祭り」(ほおずき市)に行ってきたのさ!

うちの娘は、昼、友だちと行ってきたみたいなんですが、夜も行ってみたいよ─というわけで、家族4人で出かけることにしました。
毎年行ってますが、とにかくすごい人出です!規模そのものは決して大きくはないのですが、出店の並びは通行も困難なほど大盛況でした。親子連れ、アベック、友だち同士のグループから団体まで、老若男女入り乱れて、それぞれの七夕の夜を楽しんでいました。すごい熱気ですな、しかし…。

七夕の飾りやほうずきはそっちのけで、飲んで、食べて、おしゃべりと、とにかくにぎやかでしたね─。出店の方は、少年野球やボーイスカウトなど各種団体の有志が、飲食関係をはじめ精力的に運営されていました。焼きそばやたこ焼き、それにフランクフルト、りんご飴やあんず飴、わたがし、金魚すくい、くじ、おおっ!ついでに射的もあるじゃないか……いい歳こいて、何だか懐かしいぞ。

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ところが、この射的だとか輪投げだとかいうのが実にクセもので、なかなか取れないようになっているんですな…、これが。でもってムキになって、つい「もう一回!」と…こんなころもあったっけ…。

回想:1975年~1980年 わが少年時代の日々に

子どもの頃って、お祭りだとか縁日とかいうと何だかすごく魅力的な世界のように思えて、いつもワクワクしながら出かけて行ったような気がします。わずかばかりのお小遣いと相談しながら、あれを買おうか、これにしようかと考えるのも、また楽しみのひとつであったように思います。

私、行くと必ず買ってたのが「りんご飴」と「焼きそば」でしたね──。でも、この焼きそばというのがまたやっかいで、店によってそれぞれ味がちがうときているから、選ぶにしても苦労しました。

え? 決め手はソースの香ばしい匂いって。でもなぁ…。食べてみるとわかりますが、実際は必ずしもそうじゃないんですよ…。

私の田舎(もうおなじみだと思いますが、千葉県の富津市ね)では、お祭りや花火大会といえば、それこそ地域あげての一大イベントという感じで、すごく盛り上がるんですな、これが…。その富津の花火大会も、いつのころからか「東京湾口道路建設促進富津花火大会」というように名称が変わり、打ち上げ本数3500発、来客者数は、近隣地域から約13万人という人出を集め、県内でも比較的規模の大きい花火大会として知られるようになりました。小・中学生の頃はといえば、よく友だち同士で誘い合わせ、チャリンコで遠征していったものです。その昔、情報の発達していないころ、当時の小・中学生たちは思い思いの「秘密の場所」に陣取って、それぞれの花火大会を楽しんでいました。当時、秘密の場所といえば、ひっそりと係留されている船の中だったり、立入禁止であった林の中の一角であったり、自分たちしか知らない花火を見るための特等席だったわけです。

役に立つ理科!その2

さて、また大部分の大人が忘れかけている「星」の話をしてみましょう。このあたりの勉強は、小・中学校でもやったはずなので「あぁ、そういえば…。」とちょっと思い出してみてください。

星も注意してよく見ると、色が付いていることがわかります。この色の違いは、星の表面温度の違いによるものなんですね。
はい。そこで、クイズです!

下にあげた星の色を温度の高い順に並べてみましょう。
赤い星・白い星・黄色い星・オレンジ色の星・青白い星

さて、いかがでしょうか?
正解は、
1、青白い星 (15000℃以上)
2、白い星(10000~14000℃)
3、黄色い星(6000~9000℃) ちなみに太陽はコレね!
4、オレンジ色の星(3500~5000℃)
5、赤い星(2500~3000℃)
の順になります。ちょっと意外だったでしょう。

北極星を探してみよう!

北極星の見つけ方はですね…。

とりあえず北の空を見てみましょう。夜空には、北極星のあるこぐま座、おおぐま座の一部である北斗七星やカシオペヤ座などの星座が見られます。これらの星座をつくる星は、北極星を中心に時間がたつにつれて、時計の針と反対方向に周っていきます。でも、北極星はいつも北の空にあり、ほとんど動きません。

え? なぜかって……。それは、北極星が地球の自転軸を延ばした方向のごく近くにあるためなんですね。ですから、北極で北極星を見ると頭の真上に見えるんですね。そんなわけで、北極星。何気なく夜空を見上げたついでに、ちょっと探してみましょう。

下の図に注目!

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図の右にあるのが、北斗七星です。そのひしゃくの口にあたる端の2つの星、ABを結んでのばし、ABの約5倍のところにある星が北極星なんですね。

左に見えるカシオペヤ座を利用して探すこともできます。カシオペヤ座をつくるW型の真ん中の星をのぞいた、それぞれ2つの星を結んでのばし、交わった点Cと真ん中の星Dを結んで、その約5倍のところにある星がやはり同じように北極星なんですね。

と、まあこのあたりの知識は、私立中学校受験レベルの5年生後半から6年生の内容なので、公立小学校の理科の授業では教えてくれません。でも、プラネタリウムを利用した課外授業や講座があれば、見聞できるチャンスなので、ぜひお子さんといっしょに参加してほしいですね。


ご注意:
上記の記事は、地域情報サイト「まいぷれ」で掲載されていた「千葉県四方山話」というコンテンツを転載したものです。記載されている内容は、当時のものですので、現在の情報とは異なる可能性があります。ご了承ください。

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南野 風

生粋の千葉県人。船橋在住4年目も、学生時代から社会人までアルバイト・仕事・遊び…にとあらゆるステージとして活躍していた過去を持つばっかりに、妙なことにやたら詳しい。 若く見られることも多いが、実際は「いい歳こいて…」と言われることも少なくない。あまり知られていないが、短歌をたしなむ吟遊詩人の顔を持つ。家庭では一男一女の父親である。
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南野 風

生粋の千葉県人。船橋在住4年目も、学生時代から社会人までアルバイト・仕事・遊び…にとあらゆるステージとして活躍していた過去を持つばっかりに、妙なことにやたら詳しい。 若く見られることも多いが、実際は「いい歳こいて…」と言われることも少なくない。あまり知られていないが、短歌をたしなむ吟遊詩人の顔を持つ。家庭では一男一女の父親である。

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