おとぼけIT日記「第2回 メールの不思議」
インターネットでメールをはじめてはや8年、人より早く“メール”なるものをはじめたので、最初の頃は送る相手もあまりなく、メールを送ってもらうのを心待ちにしていたものだが、今では仕事はもちろん、プライベートでも多くの友人・知人との連絡にメールを使っている。
それまで年一回、年賀状でしかやり取りのなかった友達とも、メールによって旧交を温める機会になった例も多い。携帯電話のように時間を問わず暴力的に連絡がくるわけでもなく、かつ手軽なメールは僕が大事にするコミニケーションツールの一つだ。特に乱筆著しい僕は、自分で字を書くなると極端に腰が重くので、手紙に比べてメールははるかに気軽だ。
一方で、その便利さゆえの特徴でメールで失敗した例も多い。
笑ってもらおうと冗談を送ったつもりが違う意味で取られ、逆に怒りを買ってしまったり、仕事上の交渉で譲歩案を示したつもりが高圧的にとられたり、告白のメールを送ったつもりが別れと曲解された友人の話も聞く。(それはそれでその友人の文章力を疑うが。)電話や手紙では起こりえない誤解やすれ違いが起こるのはなんでだろう・・・。
一つはメールには表情がないのがその理由ではないのだろうか?「なにいってんだよ」という言葉一つとっても、怒って言っているのか、笑いながらたしなめるようにいっているのか、メールの文面からはわからない。直接声を聞けば、声のトーンや前後の笑い声、間合い等でわかるだろうし、手紙であれば筆跡・筆圧で雰囲気を感じることができる。
なるほど。そう考えながら自分の送ったメールを読み返してみると・・・・たしかに、誤って理解される可能性も確かにある。
逆に自分に送られてきた過去のメールを読み返せば、冗談かと笑って終わっていたメールがよく読むと抗議のメールに見えてきたり、失礼なメールだと思って不快な気分になったメールがとても親愛の情を込めてくれたメールにも読めてくる・・・・・これは怖い。
昨今、電車内でもオフィスでも、携帯電話でメールをやり取りしている若者たち(僕もまだ若いつもりだが)。おそらくメールでのコミュニケーション量は相当なものだろう。でもさすがというかなんというか、彼らはやはりメールでのやり取りが多いだけあってその辺の問題もうまく解決している。
いわゆる顔文字だ。
最初は、
(^o^)/ ・・・笑顔らしい。
(^^;? ・・・ぽりぽり、苦笑の意らしい。
*^o^* ・・・てれた顔らしい。
(@o@; ・・・ぎょっとしたという意味らしい。
等々の記号が記載されたメールを受け取った時は腹立たしかったが、確かにこれを使えばメールに表情がつけられる。
上記の例にしても、
「なにいってんだよ! \(`o'”) コラーッ」とか
「なにいってんだよ! (^。^;)(苦笑)」とか書かれれば、雰囲気が伝わる。
今では大学時代にお世話になった教授までこの顔文字を使う始末。最初は嫌悪感丸出しだったが、意外にいいかも。というより、必要不可欠か?とかく否定されがちな若者文化だが、こうして考えると実は文明の進化のようにも見えてくる。
今日のまとめ:「顔文字もたまにはいいぞ」
ご注意:
上記の記事は、地域情報サイト「まいぷれ」で掲載されていた「おとぼけIT日記」というコンテンツを転載したものです。記載されている内容は、当時のものですので、現在の情報とは異なる可能性があります。ご了承ください。
まいぷれ編集部
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