千葉妖怪伝説「その三十五 将門の遺跡・七天王塚の霊的システムを追え2」

ようやく、この七天王塚の二度目の調査内容を、公開する事ができて満足である。私の身に何も及ばねばいいのだが、詳しく説明していこう。この不可解な史跡の調査のために、筆者は山口敏太郎事務所スタッフを連れ、現地に潜入した。気ぜわしく行き交う学生たちに七天王塚の伝説を聞くが、(塚の木の枝を切ると祟りがあるらしいですね)(祟る塚だと、噂では聞いた事がある)というアバウトな情報しか出てこない。やはり、医学の徒であり、忙しく移動する学生たちは、このような伝説には食指が動かないのであろうか。

因みに都市伝説によると、この七天王塚の怪談は数多く語られている。「七天王塚の枝を切るように指示した事務局(or教授という説もある)の偉い方が某駅(西千葉という具体的な駅名バージョンもある)で亡くなり、その作業を行った職員の方のご子息が交通事故にあったという事件」「構内で作業中の某ゼネコンに、大学当局から七天王塚に対する異例の指示が出たりした事例」などが過去にあったらしい。果たしてこれらは本当であろうか。

涼しげな七天王塚の木々が、我々をあざ笑うかのようであった。謎が深まるばかりである。取りあえず、七箇所全て廻ってから取材することとして、北斗七星を順繰りに訪問・撮影していき、最後には大学事務局・関係者にインタビューをする事ができた。祟り事件には関して一切否定し、医学部に牛頭天王(医学の神)の塚がある事実に関しても「まったくの偶然でしょう。私も詳しいことは知らないのですよ」と完全に否定した。

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枝を切るように指示した関係者が駅で亡くなった事件も「教授や事務方の上層部は高齢ですから、突然亡くなる場合もあるでしょう。教授が駅でなくなったという事も大昔にあったようですが…」とやんわりと否定した。だが、七天王塚の祟りの噂は、存在している。

 取材中に、大学付近の飲食店のご主人からいくつか不思議な話を聞くことができた。七天王塚の某箇所には白蛇がでるらしく、その蛇を見たものは近々死が訪れるとか言われているらしい。かつて同所は、千葉大学病院(現在、研究者の施設や医学部のみで病院は移転している)であり、その白蛇を「お迎えが来た」と呼んでいたそうである。まったく、洒落にもならない。

この白蛇の話は前回の取材の時に発覚したある事実と一致する。前回、霊能者のあーりんさんが霊視し、7つの塚のうち最も危険だと指摘した塚が、この白蛇の塚であるのだ。勿論あーりんさんは、白蛇(死に神)の伝説の話は知らない。というか地元の私ですら、その噂ははじめて聞いた。

また塚とは別に「老婆の木(老婆が髪を振り乱したように見えることからその名前がついた)」という古木があるのだが、この木は切ろうとすると祟りがあるという。これも以前の調査の際、通りがかった中年の女性が言っていたのだが、前回は確認できなかった。今回、どの木がそれなのか、ようやく認識する事ができた。その木を調査してみたが、道路の真ん中にある。明らかに構内移動の邪魔だが、みんなこの木をよけて歩いていく、一箇所切りかけたような痕跡があったが、何故か途中でやめている。かつて切ろうとして、不都合な事があったのであろうか。

他にも司法解剖の遺体が運び込まれる通路では、不思議な事に交通事故が多いとか、妙な現象があるとか、また、取材当日は、構内の七天王塚のうち一箇所の太い枝が折れて地面に転がっていた。ご主人の話によると昨日突如落下したということであったが、横たわる遺体のように見えて正視できなかった。

この将門の流れをくみ霊的システムに手をくだす者には、祟りという防衛ラインが作動するのであろうか。我々は更に深部に入り込む。


ご注意:
上記の記事は、地域情報サイト「まいぷれ」で掲載されていた「千葉妖怪伝説」というコンテンツを転載したものです。記載されている内容は、当時のものですので、現在の情報とは異なる可能性があります。ご了承ください。

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