千葉県四方山話「第1話 簀立て遊びって知ってますか?」

記念すべき第1話は、春シーズンに先駆けてこんな話題で…。

“富津”って地名、読めます?

これ、「ふっつ」って読むんです。もちろん知ってる人は知っていますが、知らない人は聞いたこともないという(あたりまえか…)あの富津です。

ふっつ?何、それ?という人は、ぜひ読んでみて下さい。ここには、きっと今まで知らなかった新しい発見がたくさんあるはずです。今回は、春先から夏のシーズンにかけて家族・友人同士で気軽に誘い合わせて楽しめるトピックスを2つ紹介します! 

ちなみに場所は、ここね。↓

何を隠そう、私が少年時代の日々を過ごした千葉の片田舎です。高校時代までをこの地で過ごし、大学に進学してからは次第に疎遠になってしまいましたが、何かと思い出深い土地です。毎年この時期になると、簀立て(すだて)遊びの網を張るアルバイトに行っていました。少しずつ暖かくなってきたとはいえ、まだ寒風吹きすさぶ3月の海での作業は、やっぱり厳しかったです…。

3月も半ばを過ぎると、水もだいぶぬるんできて、ポカポカと暖かい春の陽光を感じることができるんですが、時には雪の中で作業をしたこともあったなぁ、としみじみと思い出してしまいます。

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まあ、そんなことはどうでもいいんですが…。

■簀立て遊び(すだてあそび)

ところで、みなさんは、「簀立て遊び」というのを知っていますか?

簀立ては、富津や木更津など内房の遠浅の干潟が広がる漁家に昔から伝わる漁法ですが、今では地元の観光簀立てとして、ホテルや漁協が経営しています。竹竿に金網を編んで、ら螺旋状に張り巡らされた囲いの中に、満潮時に入り込んで逃げられなくなった魚たちを、干潮の時に海に入り、手づかみやタモ網ですくい捕るというわけです。せいぜい膝下、場所によっては足首ぐらいまでしか水深がないので子どもや女の人でも簡単に捕まえることができるんですね。これは楽しいぞ!!

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どんな魚が捕れるかっていうと、たとえば、ボラ・コチ・カレイ・セイゴ・フッコ・スズキ・コノシロなど内湾のポピュラーな魚介類を中心に、時には、ワタリガニやイイダコが紛れ込んでいたりします。ちなみに、セイゴ・フッコ・スズキというのは、生長の過程において名前が変わる出世魚で、基本的に同じ魚ね(おお、なんて役に立つページなんだ)。運がいいと、80センチ以上もあるスズキが何匹も泳いでいることもあり、簀立ての醍醐味を味わうことができるんだ。これは、すごいぞ!!

 お楽しみはまだまだ続きます。捕った魚は、その場ですぐ調理してくれるんですね。天ぷら・刺し身・鍋物…、その日捕れた魚に応じていろいろな料理を提供してくれます。

潮風に吹かれながら新鮮な海の幸に舌鼓を打つ…。これは、うまいぞ。もちろん捕った魚は持ち帰ることもでき、ちゃんと発泡スチロールに氷を入れて新鮮なまま家に到着というわけさ。こうして持ち帰った魚は、煮てよし、焼いてよしと、もう一度堪能できるんだ。これはうれしい。

でも、正直自分でさばいて料理するのはちょっと大変かも…。ふだんから、料理が好きでやっているに人はそう苦にならないと思うんですが、意外と骨が折れます…。でも、滅多にできない経験ですから、ぜひ一度やってみてほしいと思います。

まいぷれ編集部でも、機会があればツアーを組んでみなさんとご一緒できればと思っているんですが…。そのときは、私が現地添乗員として案内役を努めさせていただければと思います。「やってみたいぞ!」という人、だれか手を挙げてみませんか?

■潮干狩り

もう一つ忘れちゃいけないのが潮干狩りですね。これはなじみのある行楽レジャーだし、地元船橋海浜公園でもできるんでやったことのある人は多いのではないかと思います。

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私が子供のころ遊んだ海は、今ではもうすっかり埋め立てられて跡形もありません。あの少年の頃を過ごした、あの日あの時の青い海と空はもう二度と見ることのできない心象風景として、私の心の中にあります。ああ、歳とったなあ…と思うのはこんなときです。

当時の潮干狩りときたら…あさりだけではなく、あおやぎ(これ、地元ではバカガイとよんでました。ほら、寿司ネタの小柱の貝っていえばわかるかなぁ…)やはまぐり、いちご貝など採り放題だったっけ…信じられないかもしれませんが、入漁料も払わずカッポカッポ採ってました。何しろ当時小学校の郊外学習の一環として、潮干狩りがメニューにあったくらいですから、どれくらい田舎だったかわかるでしょ?

ともあれ、今でも富津岬北岸では、まだ潮干狩りが楽しめます。例年3月から8月いっぱいまで、潮が引いたあとの海岸は家族連れなどたくさんの行楽客で賑わっています。大型観光バスがいたるところから乗り付け、時に運転手さんやバスガイドさんも一緒になってあさりを採っていたり(おいおい、いいのか?)、地元のおばさんがおしゃべりに花を咲かせながら、あさりの貝剥きををやっていたりとのどかで賑やかな光景があちこちに見られます。

■よっしゃあ!腹ごしらえだぁ!!

そして潮干狩りを終えたあと、時間に余裕がある人もない人も、できれば富津公園まで足を延ばしましょう。公園入口の左側にに何店かの食堂とお土産物屋が軒を連ねています。右側はかなり広い駐車場になっていますので、まず車はここに停めておきましょうね。

さて、ここでは地元出身として、特におススメしたいお店を何軒か紹介したいと思います。最近はガイドブックやのHPでも紹介されていることが多いので、名前を聞いたことのある人もいるかと思います。

いずれも地元で採れたばかりの海の幸を、新鮮なまま味わえます。煮魚定食や刺し身定食(あさりの味噌汁付き!)をはじめ、天婦羅、さんが料理、磯ラーメン…。どの店も定番のメニューが並びますが、味はやはりその店それぞれです。ちなみに「さんが」というのは、前述したあおやぎをつぶしてたたいたもので、生のものが「なめさんが」、それを焼いたものが「焼きさんが」で、これはどのお店でも味わうことができます。食べたことのない人にはぜひ味わってほしい、富津ならではの地元の味です。

まずは入口すぐ手前にある「みさき食堂」。この店は特徴あるすべてのメニューに貝類が加わり、比較的ボリュームがあります。磯ラーメンなど貝類と海藻類がたっぷりとのっていて、塩味との一体感に新鮮な感動を覚えることでしょう。定食はおかずの品数が多いので、いろいろな味わいが楽しめるのがいい。

「志乃ざき」はグルメ情報誌でもおなじみの店。たしかChiba Walkerにも掲載されていたことがありました。メニューが豊富であれこれと迷いそうな感じ。おススメはやはり磯ラーメンに、各種定食類か…特にかき揚げ定食は、揚げたてのほくほく感がたまらない。味・量ともに満点で食べてみる価値高し!デザートにアイスを食べてみるのもいいかも。

続いて「小松食堂」。丼物が評判のお店。この店のたたずまいはいかにも大衆的で入りやすい雰囲気です。穴子天丼は、真ん中で切り分けられた2本の穴子が丼狭しと完全にはみ出しており、このボリュームは一食の価値ありです。もちろん味の方もバッチリ!ほかではあまりお目にかかれない貝柱丼というのもありました。ここの磯ラーメンは、あさり、サザエ、赤貝のほか、エビが入っているのが特徴で、塩味とほどよくマッチしているのがいい。

「たかはし」は、比較的新しく大きなお店です。店の中には水槽があり、そのときどきに地元で採れた魚介類が泳いでいたりします。ちなみに私が行ったときはひらめが泳いでいました。サザエはいつ行っても水槽にへばりついているような気がします。ここでは、あさりご飯の定食を頼んで見ました。あさりのだしがきいた定番の味で、注文した後は店内に貼られている色紙を見て楽しむのもいいでしょう。

さて、と。お腹がいっぱいになったらさらに富津岬まで足を延ばしてみましょう!!!!

地図で見ればわかるように、房総半島のちょうど真ん中あたりを東京湾に向かって突き出た岬が「富津岬」です。晴れた日に展望台から望む景色は、それこそ胸の透く思いがします(関東の天橋立といわれているんだよ!)。

東京湾を挟んですぐ目の前に神奈川県…ああ、と実感が湧いてくるでしょう。これ以上の詳報は実際に行って味わってほしいと思います。百聞は一見に如かず、です。

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ご注意:
上記の記事は、地域情報サイト「まいぷれ」で掲載されていた「千葉県四方山話」というコンテンツを転載したものです。記載されている内容は、当時のものですので、現在の情報とは異なる可能性があります。ご了承ください。

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南野 風

南野 風

生粋の千葉県人。船橋在住4年目も、学生時代から社会人までアルバイト・仕事・遊び…にとあらゆるステージとして活躍していた過去を持つばっかりに、妙なことにやたら詳しい。 若く見られることも多いが、実際は「いい歳こいて…」と言われることも少なくない。あまり知られていないが、短歌をたしなむ吟遊詩人の顔を持つ。家庭では一男一女の父親である。
南野 風

南野 風

生粋の千葉県人。船橋在住4年目も、学生時代から社会人までアルバイト・仕事・遊び…にとあらゆるステージとして活躍していた過去を持つばっかりに、妙なことにやたら詳しい。 若く見られることも多いが、実際は「いい歳こいて…」と言われることも少なくない。あまり知られていないが、短歌をたしなむ吟遊詩人の顔を持つ。家庭では一男一女の父親である。

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