千葉県四方山話「第4話 春から初夏を彩る花のスポット!」

先日、山菜採りに行ってきました。天気はあいにくの雨模様で、ズックやソックスまでびしょびしょになりながらの山行でしたが、「ぜんまい」や「よもぎ」に「のびる」……と、それなりの収穫はありました。また「いい歳こいて…」と言われてしまいそうです。

でも、気を取り直してがんばります!

第4回のテーマは、『春から初夏を彩る花のスポット!』 と題してみました。思えば、もともと温暖な気候で知られる千葉県は、ほぼ年間を通じて季節の花が咲いています。そのせいか房総には、花を楽しむ施設が意外なほどたくさんあるんですね──。

nanohana

たとえば、内房から外房にかけては「マザー牧場」、「南房パラダイス」、「白浜フラワーパーク」、「館山ファミリーパーク」、「太海フラワー磯釣りセンター」など花の名所がいたるところに点在しています。

これらはいずれもおなじみのスポットで、県内外からたくさんの観光客が訪れます。たぶん、大多数の千葉県人は上記のいずれかにきっと行っているはずだと思うんですが……。今回はいろいろなエピソードを交えて、花の名所を紹介します。あまり知られていないか、地元の人しか知らないような情報もありますので、要チェックです!

● 風のひとりごと…

私が小学生のころの遠足といえば、「マザー牧場」とか「南房パラダイス」なんてのは、定番中の定番でしたね──。あとは、富津公園だとか鋸山だとか、とにかく千葉県から出してもられませんでした。ようやく千葉県を脱出できたのが小学校6年生のときです。このときは、修学旅行で、箱根まで行きました!

あ、そうそう「風のひとりごと」はあくまでもひとりごととして、「だからどうした?」というツッコミをいれてはいけません。

■マザー牧場!

とくに「マザー牧場」は、四季を通じて訪れていただけに隅々まで詳しいぞ!なにしろ小学生だった当時から、「マザー牧場」主催の「歩け歩け大会」に毎回参加していたくらいだから、もうキャリア○年!すごいな…。

ちなみに「歩け歩け大会」というのは、JR内房線の佐貫町駅から「マザー牧場」まで約10キロの行程の2時間ぐらいかけて歩くイベントです。参加者は、「マザー牧場」の入場料が無料のほか、マザー牛乳が飲めたり(途中からブルーベリージュースや苗のお土産付きなどいろいろ変わった)、いろいろな特典がついていました。今もやってるのかな──? 余談ですが、印象に残っているゲストがマッハ文朱さん!(知ってるかな?)なにしろ歩け歩け大会なのに、車の中から手を振ってさっと行っちゃったんですから…。

さて、「マザー牧場」 ここは、花のスポットというよりさまざまな牧場アトラクションや観覧車、バンジージャンプまで幅広く楽しめる大型テーマパークです。でも花と緑と遊園地がいっぺんに楽しめ、1日中いても飽きません。

花ですが、まず「菜の花」。200万本もの「菜の花」があたり一面を埋め尽くす景観は圧倒されます!それに、例年だと4月上旬に開花する3千本の「桜」! これだけの規模の「菜の花」と「桜」が楽しめるのは、「マザー牧場」ならではですね──。でもそれだけじゃないんだぜ。同じころ、花壇に目を向けると、赤や黄色の「キンセンカ」の花がまるでじゅうたんを敷いたように開花しているさまは、見事の一語に尽きます。さらに、これからの時期は、5千株の「紫陽花」が花開くシーズンとなります。これは、一見の価値あり!です。

■房総フラワーラインを走る!

洲崎灯台のあたりからはじまって、海岸沿いに白浜に向かうルートが国道410号と合流するまでの約17キロのシーサイドロードを、「房総フラワーライン」と呼んでいます。シーズンになると沿道にはたくさんの花が植えられ、文字どおり花を眺めながらドライブを楽しむことができます!あたたかく降り注ぐ陽射しと潮風の中を走るイチ押しのドライブコースです。

この沿道には、「館山ファミリーパーク」や「南房パラダイス」などの花の名所が続き、いくつかのスポットでは道路から海を望むことができます。特に春シーズンから初夏の平砂浦海岸あたりは、絶好のビューポイントとなりますので、チェックしておきましょう!

ちなみに、この「房総フラワーライン」は、日本の道百選にも選ばれている人気のドライブコースです。

また、この道路沿いには、景観のよさからたくさんのホテル群やペンションが立ち並んでいます。1泊の余裕をもって訪れる人には、ぜひおススメです!

● 風のひとりごと…

私が大学生のころ、4人の友人と車2台に分乗してこのあたりをドライブしたことがあります。そこは男同士の気ままな旅。当然、花などに目もくれず目指すは「うまい食いもん!」とか「遊び!」でも、貧乏学生のことなので、とにかく安くてうまい食をもとめて、もっぱら当地の大衆食堂を利用することが多かったっけ…。ちなみに、このメンバーで東北や伊豆にも貧乏遠征に出かけています。

みんな麺類が好きだったので、ご当地の「○○らーめん」というのが定番でしたね。秋田に行ったとき、海の家で食べたらーめんは、なかなかうまかった…などと時々思い出したりしています。

■南房パラダイス、今昔物語。

小学生のころ、遠足にかこつけて理科と図画の授業も兼ねた思い出の地である。今も基本的な装いはほとんど変わっていません。はるばるスケッチブックを持参しての遠足!お気に入りのテーマを見つけ、その日に絵を完成させなければならないんですって!う~ん、今でもこんな遠足、あるのかな…。私?もちろんスケッチそっちのけで遊び回っていましたが…。おいおい、あっちで理科の授業が始まったよ…と知りつつも知らんぷり。だれも聞いてないってば!

さて、「南房パラダイス」テーマごとに分かれた12の温室で約5千種類の熱帯・亜熱帯植物を保有する国内でも指折りの植物園です。全長300メートルの連続温室や高さ20メートルの大温室。加えて、1年中チョウが飛び交う蝶館、「コチョウラン」の色も鮮やかにシンガポールらん館など施設も多彩です。ちなみにこのシンガポールらん館内にあるマーライオンは、写真スポットとしてつとに有名で、カメラを持参している人は、大抵ここで足止めをくらうことになります。最近(といっても2、3年前か…)も一度足を運んでいるんですが、もし可能ならやはり平日の晴れた日に訪れるのが一番です。そして、帰りに(電車の人も車の人も)JR館山駅に立ち寄り、駅前の喫茶店で「磯ラーメン」を食べましょう。すみません、店の名前忘れました…。

■え、 鯛が釣れる?太海フラワー磯釣りセンター

「花だけじゃちょっと…」という人には、「太海フラワー磯釣りセンター」がおススメ!

磯を利用した釣り堀で、イシダイやマダイ、それにハマチなども釣れたりする…。釣り好きのお父さんが泣いて喜びそうなスポットがここ! 釣った魚を放流するコースと買い取るコースだあって、いずれも貸し竿とエサが付いていますので、手ぶらでいっても気軽に楽しむことができます。まあ、せっかくだから買い取るコースでやってみようか…ちなみにタイは1キロ3,000円、ハマチだと1キロ2,500円になります、念のため。

あ、そうそう植物園の方では年間を通じて季節の花々を見ることができるそうですが、私、春先にしか訪れたことがないので、夏や秋の装いがずっと気になっていたのがここです。温室では主に熱帯系の植物や果樹が中心に咲いていて、たぶん「ハイビスカス」は1年中咲いているんじゃないかな…。あ、忘れてたことがあった、「花時計」 ぜひ見てきてほしいですね──。季節の彩りが、どのように「花時計」を飾っているか…楽しみです!

● 風のひとりごと…

植物園なり庭園なりというのは、やっぱり四季を通じて訪れるとその感動が広がりますよね。そのときどきに新鮮な出会いと発見があるような気がします。でも、それが遠方だったりすると、よほどの思い入れがないと、訪れるのも特定のシーズンだけにかたよってしまうのは仕方ないですよね…。だからこそ、近くに四季を通じて、気軽に訪れることができるお気に入りの場所を見つけておきたいな、と思います。

■身近なところにお気に入りの場所を!!

そんなわけで、身近なところに自分のお気に入りの場所を見つけましょう。

今回の執筆にあたって、今まで訪れた場所を改めて調べて見ました。すっかりごぶさたしてしまったところもありますが、今もときどき訪れたりする場所もあります。

改めて思うことは、千葉県はそうした施設や環境に恵まれた地域なんだなということです。ガイドブックやHPなどで紹介されている多くの施設…それ以外にも近隣の公園など思いがけない穴場がたくさんあって、実際に自分の足で歩いてみると新鮮な発見ってあるもんですよね──。たまにはサイクリングがてら、ちょっと遠出をしてみませんか? 自分のお気に入りの場所が見つかるといいですね。

今回のスペースだけではとても紹介しきれないのですが、私のお気に入りのスポットは、稲毛海浜公園の「千葉市花の美術館」、前号で紹介した大多喜の「ハーブアイランド」茂原の「ひめはるの里」、また初夏の「スイレン」や「アヤメ」、「花菖蒲」は水郷で有名な佐原の「水生植物園」などですが、これらのスポットについてはいずれ改めてレポートしたいと思っています。特に、これからの時期、佐原の「水生植物園」は絶対のオススメです。たぶん、ここ、行ったらきっとハマると思います。佐原出身の友人いわく「オレなんか、毎年ここに来て写真を撮っているんだぜ!いいだろ──」ですって。

● 風のひとりごと…

行きたいな──と思っていても、仕事やら行事やらでなかなか行くタイミングが合わず、そんなこんなでいつも時期を逃してしまう…でもって、しかたないでしょ! がいつものパターン。やっぱり行くって決めたら、行かなきゃ…ね。だから、今年は絶対行くんだもんね──!!


ご注意:
上記の記事は、地域情報サイト「まいぷれ」で掲載されていた「千葉県四方山話」というコンテンツを転載したものです。記載されている内容は、当時のものですので、現在の情報とは異なる可能性があります。ご了承ください。

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南野 風

生粋の千葉県人。船橋在住4年目も、学生時代から社会人までアルバイト・仕事・遊び…にとあらゆるステージとして活躍していた過去を持つばっかりに、妙なことにやたら詳しい。 若く見られることも多いが、実際は「いい歳こいて…」と言われることも少なくない。あまり知られていないが、短歌をたしなむ吟遊詩人の顔を持つ。家庭では一男一女の父親である。
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南野 風

生粋の千葉県人。船橋在住4年目も、学生時代から社会人までアルバイト・仕事・遊び…にとあらゆるステージとして活躍していた過去を持つばっかりに、妙なことにやたら詳しい。 若く見られることも多いが、実際は「いい歳こいて…」と言われることも少なくない。あまり知られていないが、短歌をたしなむ吟遊詩人の顔を持つ。家庭では一男一女の父親である。

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