千葉妖怪伝説「その三十七 滅び行く妖怪伝説」
取りあえず今回で、最終回を迎える千葉妖怪伝説。まる4年近く続いた連載もいよいよお別れである。思えば、千葉に伝わる妖怪・怨霊などを幅広く紹介してきた4年間であり、その間、随分と「まいぷれ」の読者、スタッフの皆さんから応援して頂いた。本当にありがとうと、この場を借りて言わせて頂きたい。
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取りあえず今回で、最終回を迎える千葉妖怪伝説。まる4年近く続いた連載もいよいよお別れである。思えば、千葉に伝わる妖怪・怨霊などを幅広く紹介してきた4年間であり、その間、随分と「まいぷれ」の読者、スタッフの皆さんから応援して頂いた。本当にありがとうと、この場を借りて言わせて頂きたい。
利根川は、千葉と茨城両県に豊富な水の恵みを与えているのだが、同時に圧倒的な水の脅威は様々な怪異伝説を生み出している。銚子の町には、「ぴちゃぴちゃ小僧」の伝説が密かに語られている。
ようやく、この七天王塚の二度目の調査内容を、公開する事ができて満足である。私の身に何も及ばねばいいのだが、詳しく説明していこう。この不可解な史跡の調査のために、筆者は山口敏太郎事務所スタッフを連れ、現地に潜入した。
千葉に居住する方に聞きたい。みなさんは“七天王塚“という遺跡を聞いた事はないだろうか。この耳慣れない史跡は、千葉大学医学部の構内と付近に点在しているのだが、ある種の畏怖心を持って地元住民は接しているのだ。つまり、現役の霊的システムである。
この夏も筆者は多くの怪談本、妖怪本、幽霊本をかかえ大騒ぎである。そして、同時に思うのが、怪談・奇談というものは人の数だけ無数にあるという事である。つまり、人の人生と同じだけ奇妙な物語も存在するわけであり、人の生涯そのものが怪談という図式も成り立つ。この一年で聞いた最新版の千葉の怪談をお届けしたい。
この日本人にとって最大のヒーローともいえる源義経。彼と千葉県の関係は若干ながら伝えられている。平家を討ち果たしたものの、兄・頼朝に疎まれ、西国の落ち延びようとした義経主従であったが、そこに船幽霊が立ちふさがる。
剣豪・宮本武蔵。日本人なら誰しも聞いた事のある名前である。大河ドラマになった事も記憶に新しい。その武蔵が船橋に来たという伝説がある。
千葉に住む人でなくとも、義民・佐倉宗吾について聞いた事があるだろう。重税で苦しむ農民たちを見捨てられず、立ち上がった義民・ヒーローである。
千葉県の一本足妖怪として連想される「一本松の女」。この妖怪は確かに子供本専用の創作妖怪であるが、この妖怪の成立に影響を与えたと思われる妖怪に「七廻り塚の怪女」がまず指摘される。
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